小さな行動が「企業文化」をつくる
- Nakatani

- 9月19日
- 読了時間: 2分
文化は日々の行動から生まれる
企業文化という言葉を聞くと、多くの人は「理念」や「スローガン」、あるいは「社内イベント」などを思い浮かべるかもしれません。しかし本来の文化は、掲げられた言葉や飾りではなく、日々の小さな行動の積み重ねから生まれるものです。
例えば、上司が失敗をどう受け止めるか、同僚が助けを求めた時にどう応えるか。こうした日常の判断や振る舞いが「この会社はこういう場所だ」という共通認識をつくっていきます。つまり文化は“宣言するもの”ではなく、“実際に行うもの”なのです。

もう一つ重要なのは「一貫性」です。どんなに立派なミッションを掲げても、実際の行動がそれに伴っていなければ、社員の心には響きません。むしろ「言葉と行動のズレ」は不信感を生み、文化を壊してしまいます。誠実に、一貫した行動を続けることこそが、信頼を育み文化を定着させます。
また、社員を「家族」のように扱うという言葉を耳にしますが、それは必ずしも最適な比喩ではありません。家族は情で結びつきますが、会社はプロフェッショナルとしての関係性が基盤です。互いを尊重し、責任を果たすことが、健全な文化を支えるのです。

つまり企業文化とは、トップが決めるものでもなく、人事制度が形づくるものでもなく、社員一人ひとりの小さな選択が織り重なってできる「日々の習慣」。そして、それが会社の未来を左右するのです。


