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誰のための価値か?—ステークホルダー視点を持つ

  • 執筆者の写真: HR
    HR
  • 8月8日
  • 読了時間: 2分

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価値を生み出すうえで本当に意識すべきなのは、“顧客だけ”ではありません。


今回は、「ステークホルダー」という視点から、価値創造の意味をもう一段深く掘り下げてみましょう。


■ ステークホルダーって誰のこと?

「ステークホルダー(stakeholder)」とは、企業や組織の活動によって直接・間接的に影響を受けるすべての関係者のことを指します。顧客はもちろん、社員、取引先、地域社会、株主、さらには未来の世代や地球環境も含まれます。


つまり、「誰のために価値を生むのか?」と考えるとき、それは顧客だけでなく、組織と関わるすべての人・存在にとっての価値を考える必要があるのです。



■ サステナビリティとのつながり

たとえば、短期的には売上が上がっても、社員が疲弊していたり、環境を汚染していたりすれば、その価値は持続しません。最近よく聞く「サステナビリティ(持続可能性)」は、まさにこの“すべてのステークホルダーにとってバランスのとれた価値を考える”という考え方と深く関係しています。


  • 地域の雇用を生む企業

  • 再生可能エネルギーを活用する生産体制

  • 多様な人が働きやすい職場環境


こうした取り組みもすべて、「誰かにとっての価値の創造」なのです。



■ ステークホルダーを意識している企業の例

ユニリーバやパタゴニアなどのグローバル企業は、環境保護や人権への配慮など、長期的な価値提供に重きを置いています。日本企業でも、ある町工場が「社員が誇れる会社であること」を重視し、収益性よりも“働きがい”を優先する経営で注目を集めています。


こうした企業の姿勢は、顧客からの信頼やブランド価値の向上にもつながり、結果的にビジネスとしても好循環を生んでいるのです。



■ 価値は「つながり」の中で育つ

価値とは、単体で成立するものではなく、誰かとの関係性の中で育つものです。


だからこそ、「この行動は、関わる人すべてにとって意味のあるものか?」と立ち止まって考える習慣が、より良い価値創造につながっていきます。


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