価値創造ってなんだろう?
- HR

- 6月26日
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「価値を提供する」「価値のある商品」「価値創造」——ビジネスの現場ではよく耳にする言葉ですが、「価値」とは一体なんなのでしょうか?
■ モノを売る=価値提供、ではない
かつては「モノを作れば売れる」時代がありました。良いスペックのテレビ、安くて便利な洗濯機。作ること自体が価値とされていたのです。しかし今、多くの製品やサービスは飽和状態。機能や価格では簡単に差がつきません。
そこで求められているのが「体験」や「気づき」、あるいは「時間短縮」や「安心感」といった、形のない価値です。たとえばAppleの製品は、スペックだけを見れば他社と大差ないものもあります。でも、使いやすさやデザイン、ブランド体験によって「持っていることが心地よい」と感じるユーザーが多い。これが“目に見えない価値”です。
■ 無印良品に見る「価値の設計」
無印良品の商品には、「余計な装飾をそぎ落としたデザイン」「統一感のあるライフスタイル提案」という価値が詰まっています。何気ない文房具や収納ボックスでも、“暮らしを整える感覚”を提供しているのです。単なる商品ではなく、生活全体の「質」を上げる提案が価値となっているのです。
■ お客様が「よかった」と思う瞬間が、価値
つまり、価値とは「お客様が“よかった”と感じる何か」です。それがモノであっても、体験であっても、気持ちの変化であっても構いません。逆に言えば、どんなに素晴らしい商品やサービスを作っても、お客様が価値を感じなければ、それは「価値がない」とも言えるのです。
■ 価値創造とは「誰かの役に立つこと」をデザインすること
価値創造とは、難しいことではありません。「目の前の誰かの役に立つには、どうすればいいだろう?」という視点で考えること。たとえば、接客で一言添える気遣いや、社内資料のわかりやすい整理にも、立派な価値があります。
次回は、「顧客の本当のニーズ」に気づく力について深掘りしていきます。お楽しみに!

