
伝えたいことが伝わるように、写真を選ぶ
写真を選ぶことはメッセージを決めることに等しい。
伝えたいことが伝わるように、
写真を選ぶことがポイント。
1.感じる写真と読む写真
情緒を伝えることを優先した「
感じる写真」と、
正確に伝えることを優先した
「読む写真」の2つに分けて考えてみよう。
感じる写真
・主に絵を味わうために向いている写真
・被写体を正確に写すことよりも、写真全体の雰囲気を優先
・生々しい印象にならないようブレやボケなどで抜けを作る
読む写真
・主に説明をするのに向いている写真
・被写体そのものを過不足なくとらえている
・ボケ/ブレ/色カブリなどはノイズになるので少なめ
2.対比によってストーリーが生まれてくる
複数の写真があると、
自然とそこに何らかの関係性が生まれる。
どんな写真を対比させるかで
生まれる印象の違いを見てみよう。
現在×現在「今日も彼女はコーヒーを片手にオフィスへ向かう」
女性×男性「忙しくても連絡を取り合っているふたり」
オン×オフ「平日は厳しい彼女も休みは優しい母の顔」
現在×過去「幼い頃の彼女は物静かな子どもだった」
動的×静的「たまにはじっくり入れたコーヒーを味わおう」

3.メッセージに合わせて写真を選ぶ
3枚以上を組むときには、
ストーリーを描くように、
伝えたいメッセージに合わせて
ひとつひとつ選ぶ。
どの写真を主役にするかを
意識することも大切。
・工房で作られる指輪の、質の高さを表現したい。
1:主役は工房よりも「指輪」。メインはこの写真で。
2:こんな工房で作られている。
3:熟達した職人がひとつひとつ手作業で。職人の個性は不要なので顔の見えない写真に。
・有名な指輪職人のことを紹介したい。
1:指輪職人一筋50年、スミスさん。仕事姿がかっこいい。
2:長い間使い込まれた道具たち。
3:仕事中に手を止めて笑顔。目線ありの写真はその人物の「主役」感を上げる。
・指輪作りでできる工房の様子を紹介したい。
1:こんな風に、とても道具が充実している工房。
2:ここでは自由に道具を使って作業することができる。
3:こんな指輪を作れる。あなたもやってみませんか?
