一目見たときの印象を左右する情緒的な色
1.視覚に訴える色
暖色系は手前に、
寒色系は奥に
見える性質がある。
小学生が身に付ける
モノに暖色系が多いのは、
手前に見えて
早く気づける色だから。
一方
寒色系のインテリアは、
部屋を広く見せてくれる。
高明度の色はふくらみ、
低明度の色は縮んで見える。
暗い色の服の方が
細く見えるのはこのため。
囲碁の碁石は
黒より白を小さく作ることで、
人間の目には
同じサイズに見えるように調整しているとか。
2.味覚に訴える色
たとえば、
唐辛子のような
赤は辛さを、
コーヒー豆のような
茶色は苦さを、
何の説明が無くても
色だけで味を連想する
ことができる。
一般的に人は
慣用的な食材の
色と味を結びつけて
感じているため、
そのつながりを
意識した色選びが大切である。
3.嗅覚に訴える色
色を見てから
香りを連想したり、
逆に
ふと感じた
香りから
何かの色が
浮かび上がったり。
味と同様、
香りと色にも
関連性がある。
やはり主なキーワードは
原材料の色。
「香り」
を扱うパッケージなどで
良く活用されている。
4.聴覚に訴える色
派手さや地味さ、
興奮や沈静なども
色で表すことができる。
高彩度や暖色系は
派手で興奮したイメージ、
低彩度や寒色系は
地味で落ち着いたイメージ。
また、
使う色の数が多い方が騒がしく、
少ない方が静かに感じられる。
5.触覚に訴える色
炎や太陽を連想させる
赤・黄色・橙などは暖かく、
海や河の水を連想させる
青系は冷たく感じられる。
自動販売機の
ホットやコールドのように、
特に赤と青は
強い習慣性を持っているため、
予想外の色を使うときは
注意が必要。
明度が高い方が軽く柔らかく、
低い方が固く重く感じられる。
同じサイズのカバンでも、
白より黒は2倍重く感じられるとか。
引っ越し屋の段ボールに白が多いのは、
なるべく重さを感じさせない工夫のひとつである。
6.記憶に訴える色
同じハートモチーフのカードでも、
色が違えば
読み取るメッセージが変わる。
色には
経験や体験を
通じて得た
「記憶」
を呼び起こす力がある。
7.色と記憶
各色ごと、
どんなイメージを与えやすいか
写真とともに見てみましょう。
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