ヒントは世の中にあふれてる。
デザインに必要な
カタチ・書体・色・質感などの
いろいろな要素は、
デザイナーが自分で決めるよりも、
伝えたい内容やテーマから
「自然に導かれていく」
「勝手に決まっていく」
のが理想。
その方がより直感的で内容に寄り添った、
人に伝わりやすいデザインにすることができるからである。
まずはテーマについてじっくりと考え、
連想される言葉やモノをたくさん出してみる。
それってどんなカタチ?色?におい?手触り?
イメージの世界に浸って思いつくものを並べているうちに、
デザインの方向性がおぼろげながら見えてくる。
「海だから、青!」のような直接的な連想も悪くないが、
それしかないと面白みに欠けたり、
分かりやす過ぎて底が浅い印象になってしまうこともある。
正反対のモチーフ2つをぶつけてみたり、
一見関係なさそうなところまで連想を広げてみたり、
寄り道OKの連想ゲームを続け、
思いもよらないジャンプにたどり着くことも楽しもう。
STEP❶言葉の連想
コンセプトから連想される言葉やモチーフ名をたくさん書き出してみる。
STEP❷イメージの連想
写真を眺めたり、場所に行ったり、記憶を思い出したりして、イメージに浸る。
STEP❸ヒントを引き出す
実際にデザインに取り入れられそうな色やテクスチャ、カタチなどを引き出す。
リゾートに着ていきたくなるような、
色鮮やかなワンピースやアクセサリーを
取り扱うアパレルブランドのコンセプトビジュアル。
STEP❶言葉の連想
海|波|砂浜|ヤシの木|トロピカル|南国|ビーチチェア|強い日差し|リラックス|のんびり|
STEP❷イメージの連想
水気を感じる|南国の花の色|ラフな・気軽な
STEP❸ヒントを引き出す
水彩のテクスチャや、力の抜けたラフなイラスト表現、軽やかな書体でリゾートらしいビジュアルに。
手作りの小物や洋服など多くの商品があふれる、
屋外フリーマーケット告知フライヤーのデザイン。
STEP❶言葉の連想
雑貨|たくさん|多種多様|空|芝生|南国|ガーランド|安い|off感|
STEP❷イメージの連想
お祭りらしさ|モノが多い|少しあせた色味
STEP❸ヒントを引き出す
モノでごちゃごちゃしている感じがフリーマーケットらしい。ちょっと黄みのあせた色味で中古感も。
東南アジアに古くから伝わる、
ローカルなレシピを現代的にアレンジしたハーブの石けんのパケージ。
STEP❶言葉の連想
伝統|民族衣装|柄|ざらざら|天然|現代的|アレンジ|新しい|都会的|
STEP❷イメージの連想
民族衣装の柄|直線的|色が少ない
STEP❸ヒントを引き出す
伝統と新しさの掛け合わせ。モチーフは民族衣装から得ていても、単色とシャープさで現代的な印象に。
自分で選んで組み合わせがつくれる、
野菜スムージーの屋外ストアを告知するポスター。
STEP❶言葉の連想
新鮮|色とりどりの野菜|たくさんの種類|お持ち帰り|気軽|カラフル|かわいい|組み合わせる|
STEP❷イメージの連想
パーツを組む|規格化されている|ポップでカラフル
STEP❸ヒントを引き出す
扱っているのは野菜だけど、おもちゃみたいにポップな表現をすることで、手軽さ気軽さを表現。
朝まで続く音楽と映像の祭典の告知ポスター。
STEP❶言葉の連想
ガチャガチャ|爆音|ネオン|ライト|ダンス|若者向け|人工的|まばゆい光|動的|情報量が多い|未来感|
STEP❷イメージの連想
人工的な光|うるさい・騒がしい|ケミカルな色
STEP❸ヒントを引き出す
音の洪水を思わせる、文字の洪水が見た目ににぎやか。人工的な色使いで派手な光に囲まれた気分を。
電気を消して、月明かりを楽しもうというキャンペーンポスター。
STEP❶言葉の連想
静か|ろうそくの光|街がくらい|アットホーム|やさしい光|月明かり|家族向け|強い日射し|リラックス|のんびり|
STEP❷イメージの連想
オレンジの炎|ふわふわあたたか|有機的なシルエット
STEP❸ヒントを引き出す
同じ夜の表現でも、こちらは自然なオレンジ色と白のみを使用。たっぷりした余白で静けさをイメージ。
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