数値化できるものがすべて重要なわけではないし、 重要なものがすべて数値化できるわけでもない
創作活動を台無しにしかねない基準は、お金だけじゃない。
アクセス数、いいね、お気に入り、
シェア、リツイート、フォロワー数……。
作品をデジタル化し、
オンラインで共有した瞬間、
さまざまなオンライン指標の世界に足を踏み入れることになる。
オンライン指標はお金と同じくらいとらわれやすい。
いったんオンライン指標にとらわれると、
それがどれだけ薄っぺらい基準なのかを忘れ、
指標だけを見て次に作るものを決めてしまいがちになる。
でも、Amazonの売上ランキングを見ても、
その本を読み返し、
友達に貸すくらい気に入った人がいるのかどうかなんてわからない。
Instagram の「いいね」の数を見ても、
あなたの写真が1か月後も誰かの心に残っているかどうかなんてわからない。
動画が1回再生されるのと、
1人の生身の人間があなたのライブにやってきて踊るのとでは大違いだ。
ただのクリック数に果たしてどれだけの意味があるだろう?
今や、オンライン上のすべてのものは、
一時的な注目、
反射的なクリックを得るための“エサ”にすぎなくなっている。
ワクワクしながら作り上げた苦心の作を投稿したのに、
ちっとも反応がないことはよくあるし、
何の苦労もなく完成させたつまらない作品が、
爆発的に広まることもある。
オンライン指標ばかりを気にして作品を作りつづけていたら、
心がもたないと思う。
作品をオンラインで公開するなら、
時々でもいいから数字を無視してみよう。
作品を公開してからしばらくフィードバックを受け取らない。
作品を投稿して1週間たってから反応を確かめる。
ブログのアクセス解析機能をオフにして、
自分の好きなことを書く。
ソーシャル・メディアの色々な数値を見えないようにするブラウザーのプラグインをダウンロードする。
作品を数値で測るのをしばらくやめれば、
もう一度作品を質で測れるようになる。
出来映えはどうだろう?
かなりいいほう?
それとも最高だろうか?
あなた自身は気に入っているか?
また、作品の絶対に測りえない側面にも着目できるようになる。
その作品はあなたの魂を揺さぶるか?
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