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「デザイン思考= PDCA説」



課題発見:潜在的な問題を見つける、質問の品質に依存。 課題定義:明確で分かりやすい表現、多視点の議論で選別。 アイデア出し:問題の逆解、軽く/小さく/速くと考える。 試作づくり:プロトタイプ作成、見た目より機能重視。 実施:プロトタイプ利用、評価要素を認識。 評価:フィードバック受けて改善、再定義しPDCAサイクル。 デザイン思考はPDCAと同じ、消費者の要求を実行し改良。





デザイン思考を実践する6つのステップ

 

❶課題か需要の発見

まずは解決すべき課題を洗い出すところからはじめる。

現状顕在化している課題の背後に隠れた、

本質的な課題の抽出。

あるいは私たちが生活者が認識していない潜在的な課題の発見。

解決策の質は問いの質に依存するということを考えれば、

いちばん大切なステップである。


❷解くべき課題の定義

❶の拡散的な議論で出された課題候補の中で、

一番プライオリティの高い課題を絞り込み、

定義するステップ。

課題を言語化する際、多義的であいまいな言葉は避け、

誰が聞いても同じ絵を思い浮かべられるようなシンプルで明快な言葉選びを意識することが重要となる。

ポストイットを用いて壁に向かってワークショップをしている様子をよく見るが、

それはこの拡散段階をなるべく多くの人の視点を借りて行っているのだ。


❸アイデア出し

❷で言語化された課題に対して、

その解決に最短距離で調達できるようなアイデアを出していく。

最も単純な方法は課題の逆を目指す事だ。

例えば課題が「重い」であれば「軽くする」。

「大きい」なら「小さくする」。

「遅い」なら「速くする」。


❹試作づくり

デザイン思考の真骨頂はここである。

案ずるよりも先にまず試してみるのだ。

プロトタイプは完成品のように完璧なものをつくる必要がなく、

段ボールでもポンチ絵でもいい。

コンセプトを他人と共有することができる状態にまで持っていければミッション達成である。

動かないが見た目だけを本番通りにつくるコールドモックアップ、

外見は気にせず機能/動作をチェックするためのホットモックアップ等の手法がある。


❺実施

❹のプロトタイプを実際に利用してみる。

ここで重要なのは、そのプロトタイプは「どの要素を評価するためにものか」を認識しておくことだ。

見た目だけを評価するプロトタイプなのにもかかわらず、

使い勝手の議論をしたり、機能性をチェックするためのプロトタイプに対して、

フォルムの議論をするようなことはあってはならない。


❻評価

❺のプロトタイプに対するフィードバックを行う。

このステップはこれまでのアイデアを捨てるためのフェーズではなく、

どのようにすれば改良できるかを議論する。

ポイントは、多くの人が❸のアイデアを変更することで改良を施そうとするのだが、

デザイン思考において❶の課題発見/抽出にその原因を見出そうとすることだ。

評価の結果、❶の課題を再定義するところに戻るのである。


これを見るとデザイン思考とは「改善のためのツール」であることがわかる。

現状のプロダクトより、さらに良いものを生み出すための「仮説検証」のための道具。

1を10に磨いていくための手法なのである。


課題発見:潜在的な問題を見つける、質問の品質に依存。 課題定義:明確で分かりやすい表現、多視点の議論で選別。 アイデア出し:問題の逆解、軽く/小さく/速くと考える。 試作づくり:プロトタイプ作成、見た目より機能重視。 実施:プロトタイプ利用、評価要素を認識。 評価:フィードバック受けて改善、再定義しPDCAサイクル。 デザイン思考はPDCAと同じ、消費者の要求を実行し改良。


よくよく観察していると何かに似ていることに気づく。実はこれ、私たちが普段から業務で実践しているPDCAに他ならないのだ。


P(Plan/計画)→❶❷❸

D(Do/実行)→❹❺

C(Check/評価)→❻

A(Action/改良)→❶


「PDCAを回す」という言葉があるが、デザイン思考においてはそれを「プ

ロトタイピングを回す」という。すなわちデザイン思考とは結局、「消費者

の求めるものを聞いてPDCAを回す」ことなのである。


課題発見:潜在的な問題を見つける、質問の品質に依存。 課題定義:明確で分かりやすい表現、多視点の議論で選別。 アイデア出し:問題の逆解、軽く/小さく/速くと考える。 試作づくり:プロトタイプ作成、見た目より機能重視。 実施:プロトタイプ利用、評価要素を認識。 評価:フィードバック受けて改善、再定義しPDCAサイクル。 デザイン思考はPDCAと同じ、消費者の要求を実行し改良。

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