目標数を設定してアイデアを出し尽くす
私たちは過去の経験にもとづいて決定をくだしがちである。
なぜならたいていの場合、
それが理にかなっていて同じ間違いを繰り返すのを避けることができるからだ。
しかし、もし過去にうまくいったことだけを考えるなら、
いつも同じ古いアイデアに行き着いてしまう。
画期的なアイデアを生み出したいなら、過去にうまくいったことではなく、
将来的にうまくいくことを考える必要がある。
最高水準の科学者は、平凡な科学者よりもすぐれたアイデアをたくさん生み出しているが、つまらないアイデアもたくさん生み出している。
エジソンは2,000件以上の特許を取得したが、その大半は一銭の利益にもならなかった。
アインシュタインは300本以上の科学論文を発表したが、その大半は他の科学者たちから見向きもされていない。
ピカソは2万点以上の作品を生み出したが、大半は最高の展覧会に出品されていない。
アイデアの量と質のあいだには正比例の関係が成り立つ。
すぐれたアイデアマンが生み出すアイデアの大半はつまらないし、よくて平凡である。
すぐれたアイデアマンになるためには、まず膨大なアイデアを生み出し、
その一部に生き残るチャンスを与える必要がある。「量は質に匹敵する」
創造的で貴重なアイデアは、
過去の記憶のなかで平凡なアイデアを出し尽くしたあとで浮かんでくる。
どんなにばかげたものや非現実的なものでもいいから、
想像力を駆使して目標数に達するだけのアイデアを生み出そう。
最初の1/3は過去の経験にもとづいて古いアイデアで、
次の1/3はより興味深いアイデアで、
最後の1/3はビジネスを成功の導く画期的なアイデアである可能性が非常に高い。
アイデアも目標数を設定するテクニックを使えば、創造的な右脳に考えさせ、
膨大なアイデアを生み出させ、その中から最も有望なものを選ぶことができる。
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